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PC修理で全国1741の街に希望を。PC淡路株式会社・太田達雄代表が紡ぐ再生の物語

兵庫県・淡路島を拠点に、パソコン修理や福祉、宿泊業など多角的な経営を進めるPC淡路株式会社

「2035年までに、全国1741か所すべての市区町村に拠点を」という壮大なビジョンを掲げる代表の太田達雄氏は、かつての挫折や震災の経験を糧に、現在は就労支援事業のバックアップに力を注いでいます。

PC淡路株式会社のビジネスモデルは、なぜ就労支援の現場で高く評価されているのか。事業の仕組みや実績、太田代表の信念に迫ります。

目次

淡路島から全国へ! PC淡路株式会社が展開する「リペア」の多角経営

編集長

太田さん、本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、PC淡路株式会社の事業について詳しくお聞かせいただけますでしょうか。

はい、よろしくお願いします。弊社は現在、兵庫県の淡路島を拠点に5つの事業を走らせています。

「パソコン修理」「就労支援事業者向けフランチャイズ」「補助金活用支援」「貸別荘の運営」「中古車販売」です。

編集長

非常に多角的に展開されていますね。それぞれ異なる分野に見えますが、太田さんの中ではすべて繋がっているのでしょうか。

はい。根底には「困っている誰かを助けたい」という思いがあります。一見バラバラな事業ですが、これらを繋いでいるのがITの力や補助金の活用なんです。

パソコン修理を核としたビジネスモデル

―事業の核となるパソコン修理ですが、やはり長年の経験がベースになっているのですか。

太田さん:
そうですね。Windows95や98の時代からおよそ30年、泥臭く技術を磨き続けてきました。私たちが一般的な修理店と違うのは、収益性の高さです。

―詳しく教えてください。

太田さん:
粗利で1件あたり1万円を超えることも珍しくありません。これは単純作業の100倍以上です。自社で修理技術を独占せず、仕組み化して提供し、持続可能なビジネスモデルを構築しています。

壊れたものを捨てずにリペア(再生)して蘇らせる。この技術が、弊社の事業すべての基盤なんです。

就労支援の常識を変えるフランチャイズ展開

―その修理の仕組みを、福祉の現場へも広げられているそうですね。

太田さん:
はい。今、特に力を入れているのが就労支援事業者向けのフランチャイズです。

実は、就労支援事業所の多くが直面している問題があります。仕事の単価が安く、事業所の利用者に十分な工賃を払えないそうなんです。

―それをパソコン修理で解決しようとされているのですね。

太田さん:
はい。弊社のビジネスモデルを導入していただき、就労支援の利用者をITエンジニアとして育成する取り組みです。全国に拠点を置くため、精力的な活動を進めています。

補助金支援や貸別荘で地域の再生を目指す

―補助金の申請支援や宿泊業も展開されていますね。詳しくお聞かせいただけますか?

太田さん:
補助金に関しては、私自身がコロナ禍で経営の危機を感じた際、補助金申請のために書類作成したのが始まりです。そこで培ったノウハウを活かし、新たなチャレンジを試みる経営者を支援しています。

―貸別荘の運営も、太田さんにとっての「新たなチャレンジ」なのでしょうか。

太田さん:
はい。淡路島西海岸にある「WEST SHORE +」は、大人の隠れ家がコンセプト。忙しい毎日を過ごす人に落ち着ける空間を提供するために生まれた貸別荘です。モダンな佇まいにIoT技術が組み合わさり、「未来の家」を体験できます。

パソコンから福祉、そして観光まで。分野は違いますが「困りごとの解決と再生」で結びついているんです。

PC淡路株式会社の強みとは|未経験から「ITエンジニア」を育てる再生の仕組み

編集長

パソコン修理はなかなか専門的な技術かと思います。就労支援の現場でスムーズに展開できるのでしょうか。

そうですね。パソコン修理はどうしても専門用語が多いですが、小学3年生でもわかるくらい簡単な言葉に落とし込むようにしています。専門家の技術を、誰でもわかるように伝えるられるのが私たちの強みですね。

「未完のヒーロー」を覚醒させる段階的カリキュラム

―未経験からでもパソコン修理ができるようになるには、どのようなステップが必要なのでしょうか。

太田さん:
利用者の特性に合わせて、Lv.1からLv.3まで細分化しています。

Lv.1はパソコンの清掃や梱包といった、誰でも取り組める軽作業です。そこからLv.2の簡易メンテナンス。これはパーツの交換が該当します。基礎的な技術ですね。

さらにステップアップして、Lv.3では故障診断やiPhoneのバッテリー交換など、専門的な技術を取得していただきます。

―着実にスキルが身につく仕組みなのですね。

太田さん:
そうなんです。さらに「PCリペアマイスター」の資格化を通して、自分のスキルアップを実感できる流れを作れたらと。

今は未完成でも、学び続ければ誰かを助けるヒーローになれる。弊社には、困っている人を支えたという誇りや自己肯定感を育む仕組みがあるんです。

補助金採択率100%の知見が解消する開業資金の不安

―補助金申請に関する強みについても、お聞かせください。

太田さん:
私は自分の事業を含め、補助金の採択率が100%です。事業計画書や資料を作成するノウハウを伝えるべく、補助金活用実践講座を開きました。補助金代行事業者の育成に取り組み、もう4年目です。

事業に対して高い志を持った経営者が、安心して踏み出せる土壌が必要だと考えています。

本部による安心のバックアップと引きの営業

―就労支援事業書でパソコン修理を請け負うなか、どうしても自分たちでは直せない故障に直面するかと思いますが、その場合はどう対応されるのでしょうか?

太田さん:
現場の不安をゼロにするため、事業所で解決できない難易度の高い修理は、本部の専門スタッフが引き受けます。

―それは心強いですね。

太田さん:
パソコン修理はいわば「引きの営業」です。パソコンが壊れて困っている方から問い合わせが来るため、外部に積極的な営業をする必要がありません。

だから営業経験のない方や、対面のコミュニケーションが苦手な利用者さんでも取り組める。心理的なハードルが下がり、運営が安定する結果に繋がっています。

PC淡路株式会社・太田達雄の歩み|阪神淡路大震災と「売上4,000円」の絶望を超えて

編集長

太田さんの事業にかける情熱の背景には、波乱万丈なご経験があるとお聞きしました。その中で苦労したことや転機になったことがあればお願いいたします。

はい。私の価値観が根底から覆されたのは、1995年の阪神淡路大震災です。大学に入って順風満帆と思いきや、とんでもないことになりました。

震災で崩れ去った人生のレール

―被災の経験は、当時の太田さんにどのような影響を与えたのでしょうか。

太田さん:
私は 神戸市灘区という場所に住んでいたのですが、震災直後の光景はショックでした。価値観が大きく変わりましたね。それまでは、良い大学を出て、いい会社入って定年まで勤め上げるのが当然だと思っていましたから。

ところが、震災で街が壊れ、同世代が亡くなる話も聞きまして。疑わなかった「当たり前の日常」が一瞬で消え去りました。

結局、大学を中退してしまって。若気の至りで「何とかやっていけそうだ」という根拠のない万能感だけで飛び出したんですが、特にやりたいこともなくパチンコ屋に通うような日々を過ごしていました。

そんな時、地元の工場に就職し、パソコン管理を任されたのが転機でしたね。そこで10年間、1台直してはまた次が壊れる……という環境で修理技術を磨き続けたんです。

燃え盛る熱意で駆け抜けた開業当初

―34歳で独立されたそうですね。かなりの苦労があったのではないでしょうか。

太田さん:
ええ、開業当初が一番苦しかったと思います。

独立にあたって、ワクワクする未来を夢見ていたんです。でも、週の売上が4,000円しかなかった時もありました。地味なスタートでしたね。

「パソコン修理をやっています」って言ったら、お客さんは勝手に来てくれると思っていたんです。でも来ないんですよ。手元にあるのは、通勤に使っていたバイクを売ったわずかなお金。

会社勤めしていたときは妻に定額を渡していたのですが、独立したためにそれも叶いません。さすがに絶望しました。

それでも、言ったからにはやるしかありません。その熱意だけで、ただただ走り続けてきました。

50歳で迎えた「知命」の時

―ありがとうございます。これまで、いろいろな苦労を乗り越えながら事業展開されてきたかと思いますが、今の太田さんを突き動かす原動力は何でしょうか?

太田さん:
ここ2、3年で、よくこの先を考えるようになったのが大きいかもしれません。

孔子の論語に「知命」という言葉があります。これは「五十にして天命を知る」という一説から生まれたもので、50歳で自分の使命を悟る、といった意味合いです。今の自分がちょうど50歳の年を迎えて、まさに己の使命を知る段階に立っています。

人生におけるイベントも少なくなり、経営者としての寿命について考えるようになりました。

自信をもって次世代に事業を繋げられるよう、常にポジティブに変容していかなければと思います。

あとは、専門家が集まる経営者の会に所属したのも大きいです。

それまでの私は、自分の利益だけを追い求めているところがありました。でも、多店舗展開を視野に入れて、事業を持続できているのは色々な方のご協力があってこそです。

自分だけが良ければそれでいいというものではない。周りの方々の利益も一緒に考えなければという意識に切り替わりました。

―ありがとうございます。今後取り組んでいきたいことや、新しくチャレンジしたいことはありますか?

太田さん:
やはり今は、全国で就労支援事業者向けにパソコン修理・再販のフランチャイズモデルを展開することですね。

初めての取り組みで、まだまだ手探り状態ですが、私自身が挑み続けて成長し続ける姿を見ていただきたいなと思っています。同じように不安を抱えている方に希望を持ってもらえたらと。

就労支援事業者は、全国には約2万社ありますが、残念ながら全員を救うことはできません。でも、1割にあたる2000弱、つまり1741か所すべての街に、不安を希望に変える拠点をリペアするという理念を掲げて活動しています。

いつか、全国の就労支援事業者さんをお訪ねしながら旅するのが夢です。

PC淡路株式会社の太田達雄代表

PC淡路株式会社の評判と実績

編集長

取引先や協業先の方々、お客様からは、どのようなお声が聞かれますか?

「不安が大きかったけれど、ようやく希望が見えました」という言葉をいただくことが多いですね。現場の切実な悩みが解決へと向かっているようで、私も大きな喜びを感じています。

OA機器販売会社の事例

―具体的に、提携先の変化で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

太田さん:
特に覚えているのは、あるOA機器販売会社さんの事例ですね。

OA機器販売は、テレアポや飛び込み営業といった、いわゆる「押しの営業」が多いそうです。心が折れてしまう人もいるとのことで、離職が問題となっているんですね。

そこで、売り込みが不要のパソコン修理を受け付けてはどうかとお話しました。

ご相談くださった方の会社では、今、事務員さんが窓口を一人で担当していらっしゃいます。

修理が間に合わず失注となる場合もあるようですが、スタッフの増員やスキルアップといった課題をクリアすればさらにスムーズに事業運営できそうです。

利益も上がり、感謝のお言葉をいただきました。こちらの件は、フランチャイズ展開のきっかけにもなっています。

就労支援事業所の事例

―就労支援の現場からは、どのような声が寄せられているのでしょうか。

太田さん:
「早いうちにフランチャイズビジネスを展開したい」とのお声が聞かれます。公共性の高いモデルに共感いただけたり、私自身の創造性や機動力に対してもお褒めの言葉をいただきました。

―それは嬉しいですね。

太田さん:
はい、とても。

実は最初、就労支援についてよく知りませんでした。働くためのトレーニングをするのかな?という程度の認識で。

パソコン修理の店舗フランチャイズ展開は、もともとOA機器事業者さんに向けた活動でした。ただ、思ったより広がらず、今度どうしようかなと思っていたんです。

そんなとき、ある就労支援事業者さんから「高単価案件が少ない」「安い案件単価なので、数をこなしても売上が伸び悩む」と相談がありました。作業工賃の低さもネックになっていると。

この時点でお話を聞いたのは1社のみ。もっと多くの就労支援事業所から話を聞き取ろうと、北海道から広島まで、10件ほどの事業所に問い合わせてみました。すると9件が困っているとのことだったんです。

現状を知り「ハンデを抱える人たちがITエンジニアとして活躍できる世界を作りたい」と思うようになりました。

PC淡路株式会社・太田達雄さんからのメッセージ

編集長

これまでに何度も壁にぶつかり、将来に不安を感じていた太田さん。それでも強い意志を持って走り続けて今があります。

そこから抜け出すきっかけは、無関心だった領域に関心を向けて、そこにいる人を助けようとする気持ちがあったからなのかもしれません。

最後に、太田さんの思い描く未来についてお聞きしました。

PC淡路株式会社 太田達雄さんインタビューまとめ

―最後に、この記事を見ている方に伝えたいことがあればお願いいたします。

太田さん:
「恩送り」の連鎖を大切にしていただきたいなと思います。恩送りとは、自分自身が受け取ったものよりも、誰かに与えたものが世の中に残るという意味です。

得た技術や知恵を独占せず、惜しみなくシェアして共に高め合う。結果、困難な状況に陥っても、レベルアップした仲間と試行錯誤しながら解決できるんです。

大きな目標をもつのも良いですね。私は今、2035年にまでに1741か所にフランチャイズを展開する目標がありますが、実際はまだまだ遠い道のりです。でも、目標があるからこそ行動できています。

何かを成すためには、まずしっかり目標を立てて、段階を踏み、目標を着実に達成する。この流れを繰り返していくのが大事だなと思います。

編集長

幅広い分野で事業展開している太田さんですが、その根底にはコツコツ積み上げる実直さがにじみ出ているように感じます。

仲間と手を取り合い、誰かを助けたいという熱い思いが、太田さんや仲間の成長に繋がっているのですね。

PC淡路株式会社の会社概要

会社名PC淡路株式会社
代表者代表取締役 太田達雄
所在地兵庫県淡路市浦657 東浦物産館2F
設立2009年11月
事業内容PC修理/再販の直営・FC展開
貸別荘
中古車販売
補助金活用実践講座
会社HPhttps://www.pcawaji.com
SNSFacebook : https://www.facebook.com/tatsuo.oota
X : https://x.com/tatsuooota

                

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