黒田武嗣(くろだたけつぐ)さんは、株式会社廣洋社の代表取締役社長を務める人物です。日本雑誌広告協会理事 目黒区倫理法人会会長といった役職も持ちながら、祖父の起こした株式会社廣洋社の3代目として活動をされています。
現在は日本国内のビジネス支援に力を入れている黒田さんですが、留学した経験を活かして、日本企業の海外進出の支援をしたり、海外企業の日本市場でのビジネス展開を増やしたりしていきたいと考えています。将来的には、「日本の歴史や文化を海外へ届けていきたい」ともおっしゃっており、素敵な考えをお持ちの方です。
本記事では、そんな黒田武嗣さんにインタビューして聞けた経歴、株式会社廣洋社の事業内容、強み、中期目標をまとめていきます。
黒田武嗣のプロフィール
- 名前:黒田武嗣(くろだたけつぐ)
- 生年月日:1964/9/19
- 出身地:東京
- 居住地:東京都品川区
- 最終学歴:早稲田大学第一文学部卒 エバンスビル大学ビジネス専攻(特別プログラム修了)
- 所属・役職:株式会社廣洋社 代表取締役社長 日本雑誌広告協会理事 目黒区倫理法人会会長
黒田武嗣さんは、早稲田大学第一文学部卒、エバンスビル大学ビジネス専攻(特別プログラム修了)という最終学歴を持ち、現在は今年で78周年を迎える(2023年時点)、株式会社廣洋社の3代目として代表取締役を務める人物です。
エンターテインメントビジネス支援、ダイレクトマーケティング支援、美容医療機関支援の広告・ビジネス支援業を手掛けています。雑誌広告マーケットが急激に衰退する中では、これらの3事業が独自の価値を確立できるようになるまで本当に苦労したと聞いています。
株式会社廣洋社の事業内容に興味のある方には有益な内容となっています。また理念や、苦境をどう乗り越えてきてのか?を読むことで経営やマーケティングのヒントにもなるのではないでしょうか。ぜひ最後まで読んでみてください。
黒田武嗣が代表を務める株式会社廣洋社について
株式会社廣洋社は、どのような会社なのでしょうか?具体的な創業時期、事業内容など、詳しく教えてください!
私の祖父が起こした会社で、今年で78周年を迎えます。(2023年時点)私は3代目になります。
祖父が、講談社出身で復員し終戦直後の昭和20年9月17日に創業致しました。焼け野原からのスタートで、広告業界が確立する前だったので血の滲む努力がありました。講談社にいたことから、広告は平和産業であり、復興と共に広告産業は大きくなると信じて始めたようです。
また雑誌広告協会の設立に携わり、雑誌広告で礎を築きました。インターネット広告が急激に伸びたように、その後、雑誌広告は急進していく時代となりました。
私が、入社して数年は雑誌広告市場は横ばいではありましたが、雑誌広告業界において確固たるポジションを築いていました。2000年頃に、インターネット広告が脚光を浴び始め、それに合わせ雑誌広告での強みをインターネット広告でも築く方針進めてきて今に至ります。
現在は、エンターテインメントビジネス支援、ダイレクトマーケティング支援、美容医療機関支援の広告・ビジネス支援業を行っています。
株式会社廣洋社はどのように拡大してきたのか?
株式会社廣洋社の事業がどのように拡大してきたのか?現在に至るまでの大まかな流れを教えてください!
インターネット広告が伸びる前の2000年頃までは、前述のとおり、雑誌広告市場拡大の勢いにも乗り、様々な出版社、雑誌媒体とタイアップを行い、化粧品会社、健康食品会社、ゲーム会社、育児用品メーカー、玩具メーカー、放送事業者、食品会社、人材派遣会社と幅広いお客様への雑誌での広告プロモーションを主として支援を行ってきました。
インターネットの勃興前(2000年頃)には、雑誌広告における提案力をインターネット上でも、との方針を掲げました。それからは、様々なクライアント様への貢献を雑誌、インターネットプロモーション主軸で行っています。2010年頃には、クライアント様への更なる貢献をすべく、業界に特化して、その業界情報、業界に精通し、業界に適したプロモーションの提案力を向上するために、業界特化戦略を取りました。
今では集約し「エンターテインメント分野」「ダイレクトマーケティング分野」「美容医療分野」に特化し、その分野内のクライアント様に広告プロモーションに拘ることなく、真のニーズ、課題に対する総合的なビジネス支援会社とした活動を行っています。
株式会社廣洋社の強み・理念
株式会社廣洋社の会社の強みや理念などを教えてください。
当社は今年、9月に78周年を迎えますが、「伝統は革新の連続」だと確信しています。革新には3つあり、「新しい商品の開発」「新しいサービスの開発」「新しいクライアントの開拓」になります。
現在では3部署がそれぞれ革新を進めていて、過去から革新を続けて来たことが現在に繋がっていると考えています。革新を行うのは人であり社員の方です。
仕事をとおして、お客様に貢献することに喜びを感じ、その為には努力を惜しまない。貢献感、達成感を分かち合える仲間が多くいたからこそ革新が起こせると思っております。
創業者は理念として「努力・創意工夫・誠実」を掲げ、2代目は「社員一人一人の人間的成長が我々の最大の資産である」、3代目の私が「お客様の発展に貢献することが我々の使命である」と掲げています。3人の理念を基底に、これからも革新を続けていきます。
お客様の層/具体的な悩み・ニーズ
それそれの事業では、具体的にどのようなニーズ・悩みを解決できますか?事例などもあれば教えてください。
エンタテインメントビジネス支援事業部
エンタテインメントビジネス支援事業部ではクライアント様のプロモーション上の目的、課題解決に向け、戦略、戦術に企画力を掛け合わせたソリューションを提供しています。
トータルプロモーションの事例では「テイクツー・インタラクティブ・ジャパン」(USA大手ゲーム会社)さんの場合は「NBA2K2018」のリリースに合わせNBAファン層~ゲームユーザーまで効果的な喚起を目的にマーケティング戦略及びプロモーション戦術までご提案。初出から公式HP・POPの制作~予約期・リリース期・年末年始まで、長期に渡り徹底的な市場喚起を実施。SNSキャンペーン・WEB施策~NBA専門メディア・リアルイベントまで、トータル的な施策を行う事で、プロモーション効果も最大化させる事が出来ました。
SNS拡散プロモーション事例では『ジェジュン/ライブ生放送告知』(CS放送番組)元東方神起の「ジェジュン」ライブ生放送を記念した、ファン全員が楽しめるデジタルキャンペーンを実施。Twitterからジェジュンへの熱いコメント・応募数により“限定フォトがオープン”という参加意欲を高める施策とする事で、予想以上の応募数となり、トレンド入りするなど大きな反響を得ることが出来ました。さらに、その限定ビジュアルを、JR大阪駅大型駅貼り広告でもお披露目し、ファンが殺到するなどデジタル~リアルまで連動したトータル企画となっています。
タイアッププロモーション事例では『ted×RIZAP』テッドとRIZAP風 CMのオリジナル動画を作成。愛くるしさと楽曲とのマッチングで、多くの視聴を促進し、発売PRにつなげることに成功。WEBを中心とした多くのニュースメディアにも取り上げられ、女性層を中心にリーチも拡大させる事が出来ました。
クロスプロモーション事例としては『ワイルド・スピード×元ラグビー日本代表』劇中ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスがサモア決戦の際に、サモアの仲間と共に“シバタウ”(サモアのハカ)を披露するシーンを、元ラグビー日本代表 山田章仁選手とマッチョ29のメンバーが大胆にオマージュした応援動画を制作。
マンガIP活用事例事例では BS12『プロ野球無料放送』BS12で放送する「プロ野球無料放送」の視聴率UPに向け、ch非認知層も注目させるために人気漫画「ドカベン」とのIPコラボを企画いたしました。リリースや広告などの様々な露出のビジュアルにも登場させ、また番組内の動画にも登場し、今まで視聴していなかった層へ認知・視聴させることに成功いたしました。
OOH/駅構内広告事例として『剣が刻』リリースを記念して、池袋駅のラウンドスペースにて話題のピールオフ広告を実施。ゲーム内に登場するゲームキャラクターの特別ピンバッジを数量限定で配布。事前にTwitter等で告知もしユーザー間での話題醸成に成功し、キャンペーン対象商品はあっという間に品切れとなりました。その結果、ゲームローンチ時のブランド及びダウンロード訴求へとつながりました。
ゲーム事例VTuberタイアップ展開/制作動画二次利用としてソーシャルゲーム「モンスター娘ТD」リリース訴求。公式PRにて「モン娘♪モン娘♪モン娘♪ハイハイ!」というインパクトある動画を作成。その動画を、人気Vtuberである「犬山たまき」さんに踊って歌ってもらうオリジナルショート動画を作成。チャンネル登録者数83万人、Twitterフォロワー数61.5万人に向けた告知だけでなく、ショート展開することで類似作品に興味ある層へもリーチが可能となりました。結果配信一週間で15万再生を越え、高く評価を得ています。また、同動画を2次利用しMAUの獲得にも貢献しました。
イベント事例│『ジュラシック・ワールド/炎の王国×「松坂大輔」スペシャルイベント』大人気映画ジュラシック・パークシリーズの最新作「ジュラシック・ワールド/炎の王国」BD&DVDリリースを 記念して、12年ぶりに日本球界に復帰した「松坂大輔」さんを起用したPRイベントを実施。‘’怪物vs恐竜‘’をテーマにマスコミも多数来場となり、掲載メディアも目標数越え、告知効果の最大化に貢献。
ダイレクトマーケティング支援事業部
■ダイレクトマーケティング支援事業部では、各マーケティング領域ごとに支援を行っています。プロモーション運用やブランディングなど、それぞれ説明していきます。
D2C・マーケティング戦略・プロデュース支援として、単品のマーケティングコンサルのみならず、戦術プランの実施と結果に責任をもった取り組みを行っています。
プロモーション運用支援ではインフルエンサーマーケティングを成果報酬型での実施。
ブランディング支援では大手クリエイティブ会社との協業によるクリエイティブコンサル・ブランドグロースの実施。また・ブランドクラウドによるデジタルブランディング(ブランドリフティング、風評被害クラウド)の実施。
海外攻略のための日本施策として、海外市場に役立つ日本のブランドリフトファクト醸成
日本企業の海外進出支援として秀逸ブランドに対し、東忠の越境EC総代理としての取組をおこなっています。
美容医療機関支援事業部
美容医療機関支援事業部では、自費診療クリニックの立ち上げ、施術メニュー作り、医療機器の選定・導入支援、集客支援を行っています。
事業を通して大変だったこと
現在の事業をここまでされてきて、大変だったことや失敗談、苦労したことがあれば教えてください。また長く続く理由や工夫などもあれば、教えていただけますと幸いです。
雑誌広告マーケットが急激にシュリンクする中、雑誌広告、インターネット広告にとらわれることなく、3事業部が独自の提供価値を確立するまでは、厳しい期間となりました。新しい体制を確立するまでの生みの苦しみだったと今では感じています。現在は、3事業部で半歩先をいく新しい革新(チャレンジ)を常に追い求めて、そのことが次の波を捕まえることになると信じています。
事業を通してのやりがい・お客様の声
現在の事業をしていく中でやりがいを感じる部分や、お客様に喜ばれるポイント、実際に聞けたお客様の声や口コミなどがあれば教えてください。
私どもは、常に提供価値を磨き続け、革新(新しいサービスの開発)を続けていますが、日々の取り組みとしてスピードの徹底をスローガンに進めています。「すぐやる」「必ずやる」「出来るまでやる」です。
またお客様に貢献することを目的にしていますので、お客様からの信頼は醸成することができていると思っております。お客様からは感謝のお言葉は日々、現場ベースでも頂いており、ありがたいかぎりです。
ベストと思えるソリューションを提供し、実施し、感謝を頂くことは嬉しいことです。私の立場からでは、そのような状況を垣間見、部員、部署、会社が成長、目標を達成していくことは、やりがいを感じられます。
会社の中期目標・各事業の展望
今後は会社や事業をどうしていきたいですか?将来像を教えてください!新規事業や新商品など、今後考えていることも含めて教えてください!
「2025年末(当社80周年)に「エンタメ/ダイレクト/美容医療/業界で傑出したビジネス支援会社という評価を確立する」ことを中期目標に掲げています。
エンタ-テインメントビジネス支援事業部
エンタ-テインメントビジネス支援事業部では、今までタイムリーに新しい波に乗ってきました。ゲーム・玩具⇒映像サービス(スカパー等)⇒映画・海外ドラマ⇒放送チャンネル⇒海外(中国)ソーシャルゲームと今は、次の波を捉えるべく活動をしています。また、傑出したビジネス支援会社という評価を確立するため、パートナーさんとの協業の取り組み等にチャレンジしています。
ダイレクトマーケティング事業部
ダイレクトマーケティング事業部では、日本国内の支援はコンサルから戦術プランの実施まで可能でありますが、成熟していることから、中国への越境EC支援とUSAアマゾンでの販路拡大への独自サービスの開発、準備を進めています。
美容医療期間支援
美容医療期間支援ではネスレ日本の医療期間向けサプリの販路拡大支援、自費診療クリニックに向けた看護師紹介ビジネスの準備を進めています。
黒田武嗣|電撃インタビューまとめ
以上が黒田さんが代表取締役を務める株式会社廣洋社についてでした。改めて事業内容をまとめると、エンターテインメントビジネス支援、ダイレクトマーケティング支援、美容医療機関支援に特化している会社です。
色んな分野のプロモーションを手掛けたり、マーケティングの支援も複数の領域を行っていたり、実績も多数ある企業です。
現在は3代目となる株式会社廣洋社ですが、「革新の連続」という伝統を持ち常に変化を止めないことを大事にしています。1代目、2代目の理念を大事にしつつも革新を起こし、今後も大きく変化していくでしょう。今回の記事を読んで、興味を持った方はぜひ一度ホームページにこちらから訪れてみてください。
最後に黒田さんからこの記事を見ている人に一言あればお願いします!
エンターテインメント業界のお客さまは、是非一度、私共のプロモーション事例をご紹介させて頂きたく存じます。必ず自社に有益な、ヒントが閃くかと存じます。
単品通販を行っていて、中国、アメリカに市場を拡大することにご興味があるクライアント様には、是非当社独自の海外支援展開をお話させて頂きたく存じます。中国、アメリカ展開が現実になるようご支援出来たら幸いです。
美容医療機関の方は、当社は幅広いノウハウ、ネットワークを持っていますので、ご気軽にご相談頂けますと幸いです。
会社名 | 株式会社廣洋社 |
設立年月日 | 1945年9月17日 |
代表者 | 黒田武嗣 |
資本金 | ¥10,000,000 |
所在地 | 〒113-0021 |
事業内容 | ・広告、ビジネス支援業 ・エンターテインメントビジネス支援 映画、海外ドラマのBD・VOD/放送事業者/ソーシャルゲーム/キャラクタ-ビジネス関連事業社等のクライアントへの、広告プロモ―ション支援 ・ダイレクトマーケティング支援 通信販売を行っているクライアントへの商品企画から愛用者育成までのマーケティング全般にあたる支援 ・美容医療機関支援 美容医療業界に特化して医療機器の選定、施術メニュー作り、集患施策、クレーム対応コンサルまでの様々な支援 |
会社HP | https://www.kys-net.co.jp/company/index.html |