菓子工房 大江戸は、足立区扇大橋にある創業75年の老舗和菓子屋です。現在は3代目として福田光伸さんが代表取締役社長を務めています。もともとはサラリーマンとして営業をされていた福田さんですが、サラリーマン時代に培った経験を活かして、現在の会社の経営の立て直しに大きく貢献しています。
本記事では、経営の基礎となった経験や、社長おすすめの和菓子について迫っていきます。和菓子が好きな方や、経営の立て直しのヒントを得たい方にとっては有益な内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。
福田光伸(代表取締役社長)の経歴
福田光伸さんは3代目として菓子工房 大江戸の代表取締役社長を務める人物です。
高校時代は附属の男子校に通い、大学に進学されています。大学卒業後は家庭配布型のフリーペーパーの営業として経験を積まれて、今では菓子工房 大江戸の代表取締役社長を務めています。
- お名前:福田光伸 (ふくだみつのぶ)
- 生年月日:1979年6月30日
- 出身地:東京都
- 居住地:東京都
- 座右の銘:失敗なくして成功なし
- 最終学歴:東海大学
- 所属・役職:代表取締役社長
福田さんはとにかく前向きで明るい方でした!
菓子工房 大江戸|事業の経緯
現在の事業は、奥様の会社を手伝う形で開始されたようです。
福田さん自身、サラリーマン時代は家庭配布型のフリーペーパーの営業でしたが、仕事内容は、地域に張り付き、街の飲食、美容、物販、スクールなどの広告を集める営業活動だけでなく、広告編集、撮影、冊子の大割りなど多岐に渡るものでした。
この会社での経験や毎号の収支を見える化し、日頃から数字を追うという習慣が今の経営の基礎となっています。10年の間に数百社のオーナーさんともお話ししていて、少なからず今の経営方針にも影響を与えているようです。
様々な経営スタイルがある中で、10年ずっとお付き合いさせて頂いたお客さんもいれば、1年程度で閉店してしまうお店、美味しくて人気店なのに関わらずスタッフを回せず閉店し雇われ職人に戻るオーナーさんもいたと話していました。
たくさんの経営スタイルをサラリーマン時代に見ていたことが、菓子工房 大江戸の経営の立て直しに大きく役立っているようですね!
菓子工房 大江戸とは?
株式会社大江戸のメイン事業は菓子製造業です。きんつば、どら焼き、人形焼といった江戸時代から愛されている和菓子を中心に製造から販売までしています。店舗は足立区に工場併設の本店だけでなく、歌舞伎などの公演で知られる日本橋・明治座内にも店舗があります。その他には、卸販売、郵便局ギフト、楽天市場などでネット通販を行っています。
お客様の層
販売場所は、本店の店舗販売、劇場店販売、卸販売など複数あります。
本店で、きんつば、人形焼、どら焼きを中心に販売している頃は、男性のお客さんが多く来店されており、贈答品として購入されるお客様が多く見られました。
最近では、SNS告知を始めたことや、チョコやクリーム、バターを使った和洋スイーツを販売するようになった影響もあって若い家族の層のお客様も増えているようです。
InstagramやX(旧Twitter)にも商品や菓子工房 大江戸の取り組みが発信されているので、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
社長おすすめのお菓子
福田さんは、 Tradition to reformation ~ 伝統から革新へ ~を掲げ、大江戸の伝統を重んじながら和の要素に洋の考えを取り入れた新スイーツを提案しています。
社長おすすめの商品は、クレームドラレーヌ(小豆、抹茶、ショコラ、スイートポテト)とホットバターどら焼き(黒糖バター、アーモンドショコラバター、スイートポテトバター)の2商品です。どちらも冷凍販売で解凍してから食べる商品です。
冷蔵庫で解凍することで、ふわふわ生地のままなめらかな豆乳クリームと特製あんがからんだ、贅沢などら焼きが堪能できます。
解凍後にレンジで20、30秒チンすることでバターがじゅわりと溶けたパンケーキのようにご賞味いただけます。
冷凍スイーツの需要も高いという狙いもありましたが、大江戸の創業からのこだわりで、材料には手を抜かず、自信あるもので製品を仕上げたいとの考えから、生菓子を作るにあたりロスを減らすために生まれた商品です。
今までの商品をただ冷凍しただけではなく、解凍後に美味しく食べられるように皮やクリーム、中餡の製法にもこだわっています。
菓子工房 大江戸|将来像
大江戸は、福田さんが入社する前に縮小していて、コロナ禍でも安定して利益が出る体制を整えるために10年かかったそうです。売上が上がれば上がる程スタッフが必要になりますが、昨今の材料費、包材費、人件費、郵送費など価格高騰の影響もあり、拡大か現状維持かを検討されている段階と話されていました。
この機会に現在は、ゆっくり人材確保をしつつスタッフの省人化→少人化でより効率化を重視した筋肉質な会社にできるのではないかとその方法も模索しています。また、新たな取り組みとして開始している OOEDO LABO から進化した店舗(本店リニューアルまたは新店舗)を将来的にオープンすることを目指しています。
新商品・新たな取り組み
年明けくらいからOOEDOTOKYOの新作が少しずつ商品化されていくのと、菓子工房大江戸のパッケージも時間をかけて見直して行くためにデザイナーさんと打ち合わせを始めているようです。
また、福田さん自身は普段なかなかお店に立つことができないので、奥様と二人で新しい取り組みをしているとおっしゃっていました。
それが第3土曜日の11時から15時に本店の裏にある小さな開発室で出来立てのどら焼きや焼印体験、ここでしか手に入らない新作を販売する取り組み「OOEDO LABO」です。
菓子工房 大江戸|調査まとめ
以上が菓子工房 大江戸の調査の内容でした。興味のある和菓子はあったでしょうか?
大江戸では、きんつば、どら焼き、人形焼といった江戸時代から愛されている和菓子を中心に自社工場で製造から販売まで一貫して行っています。また最近では和洋スイーツといった社長おすすめの商品も販売されており、若い家族層からも支持を受けています。
新たな取り組みである「OOEDO LABO」では、焼印体験やお菓子作り体験もできるので、こちらもおすすめです!
会社概要
会社名 | 株式会社大江戸 |
設立年月日 | 1952年10月23日 |
代表者 | 齋藤実、福田光伸 |
資本金 | ¥10,000,000 |
所在地 | 〒123-0873 東京都足立区扇2-8-5 |
事業内容 | 菓子製造 |
会社HP | https://ooedo-wagashi.co.jp/ |